【新唐人日本2012年1月21日付ニュース】高い医療費は中国人にのしかかった三つの大山の一つ、と言われています。専門家は、中国の医療システムは管理監督に欠けているだけでなく、医療保険の投入により医療費が高騰し、多くの病院は金儲けを優先していると指摘します。
医療改革が行われて3年。一部医薬品の利益率は覚せい剤をも上回るそうです。大病院の収入は毎年25%増の勢いで増え続けています。北京大学の李玲教授は、公立病院の改革の遅れと、医療保険による医療費の高騰を指摘します。
北京大学経済学教授 李玲さん
「監督管理システムがなく、最も欠乏しているのが管理と監督体制の改革です。医療改革3年で効果もなければ、 互いが障害になっています。医療保険のカバー率清算の比例は大幅に上昇しています。病院は利益に走っています。患者が多ければ多いほど、保険から出るお金 も多いのです。費用は急速に上がっています」
制御不能状態の中国の医療分野。人間本意の政治理念があってこそ、真の医療改革が望めると指摘します。
北京大学経済学教授 李玲さん
「もし 医者が皆金儲けに走ると、患者は「まな板の上の鯉」になります。そうなると、医療費は制御できません。政府は医者の一定の生活レベルを保障し、医者は患者の手助けをすべきですが、中国では今そうではないのです」
報道によると、2007年の中国の医療費総額は1兆元、2010年には2兆元に達しました。医療費の個人負担額の上昇は、個人所得の増加をはるかに上回り、病気にかかっても病院に行けない人が増えています。
新唐人テレビがお伝えしました。